ゲーム制作(たいてい完成しない)
余暇No.0017

A.N.さんの場合
休日は家のPCでゲーム作りをしています。正確に言うと「作り始めては途中で捨てる」を繰り返しているという、ちょっと恥ずかしい話ですが。ゲームを作るには大量の絵を描いて、音を作って、プログラムを書きます。ちゃんと全部やるのはすごく大変。それでも試行錯誤を続けるたびに、だんだんと先へ進めるようになってきました。今までいろいろなジャンルのゲーム作りに挑戦してきました(たとえば2Dアクションゲーム、FPS、ノベルゲーム、VRゲームなど)。自分の頭の中だけにあった空想が、だんだん本当にゲームになってきて、その作ったものからまたアイデアをひらめいて……を繰り返すのが楽しいところです。
いつからはじめましたか。
中学生~高校生くらい。きちんと向き合ったのは大学生になってから。
はじめたきっかけを教えてください。
もともとプログラミングが面白そうだと思っていて、絵を描いたり物語を空想したりするのも好きでした。それなら、好きなものを全部組み合わせたらゲームが作れるんじゃないか?と考えたのが最初でした。

どのくらいのペースで実施していますか。
週に1~2回。
ゲーム制作に関するエピソードはありますか。
中学生~高校生ごろは、周りにプログラミングに興味がある人がいなかったので、一人で黙々と作っていました。大学生になってからは、大学のゲーム制作サークルに入りました。仲間と一緒にゲームを作りあげるのは楽しい経験でした。ただ、締切直前の徹夜明けに話をすると、お互いに気が立っていて半分ケンカみたいになったりしましたね。
こだわりを教えてください。
ゲーム内で使う素材(画像・効果音・音楽など)は、作品としての統一感を持たせるために、なるべくフリー素材を使わず自分で作ることにしています。
なぜ続けているのですか。
「何かについてずっと考えているのが好きだから」だと思います。ゲーム作りは、考えることがたくさんあります。たとえば、キャラクターにどんな動きをさせるか、どんなシーンを体感させるか、それらをどうやって演出するか……などなど。何か嫌なことがあっても、ゲーム作りの作業について集中しはじめると、いったん思考がリセットされる気がします。
これまでに辞めてしまった余暇はありますか。
ギター、ピアノ、スペイン語の本を読むです。
小中学生のころ、夢中だったものは何ですか。
小学生の頃はよく漫画を描いていました。コピー用紙をホチキス留めして作った漫画10巻くらいを、勝手に学級文庫の棚に置いていました。
子どものころは、どんな子どもでしたか。
好奇心を刺激するもの、宇宙、パソコン、SFが好きでした。母から聞いた話だと、マイペースでぼんやりしていて、すぐに思考が別世界に飛んでいってしまう子どもだったそうです。
A.N.さんにとって余暇とは。
好き勝手なことをやっていい時間。何をやっても誰にも「そんなのダメだよ」と指摘されない時間。
今後の目標ややってみたいことはありますか。
この趣味(ゲーム作り)がどこへ向かっているのかは、自分自身でもよくわかりません。ただ、わからないなりに続けていって、とんでもない領域にたどり着いたら面白いんじゃないかと思っています。ゲームを作るには固い意志が必要なので、まずはこれからも続けていければと思っています。
子どもたちへのメッセージをお願いします。
好きなことの楽しみ方は人によって違います。好きなことを好きなようにやるのが一番。それでも何かをお伝えするとしたら、あなたが「ギリギリ知らないこと」をやるのがおすすめです。大学生の時、ある先生から「人間は、知っていることと知らないことの中間にある物事に興味を持つ」と聞いたことがあります。あなたが興味を持っているものを想像してほしいのですが、魅力を感じるところには「ギリギリ知らない部分」があるのではないでしょうか。もし何に興味があるかわからないなら、「ギリギリ知らないこと・ギリギリよくわからないこと」を見つけて、ちょっとだけ試してみるとよいかもしれません。
現在はどんなお仕事をされていますか。
誰でも「響きの良い音・心地いい音」を楽しめるようにする新技術を作っています。