帆船模型作り
余暇No.0042

コアラさんの場合
薄く切り出された木材を切ったり削ったりしながら帆船の模型を組み上げます。プラモデルとは違って部品から自分で作り、膨大な数のロープをマストに張るので一隻を完成させるには非常に時間がかかります。(今作っている船は1年半前から始めてまだ6割しか完成していません。)大航海時代に王侯貴族らが実際の帆船を製作する前の検討用に作らせたのが始まりとされ、キングスホビー(King's Hobby)とも呼ばれます。
いつからはじめましたか。
8年くらい前から。
はじめたきっかけを教えてください。
イギリスに駐在していた頃、何か現地ならではの趣味を始めてみたくて以前から興味のあった帆船模型を始めました。イギリスでは日本よりも帆船模型のキットが安価で手に入りやすく、始めてみたらハマってしまいました。

どのくらいのペースで実施していますか。
週に1、2回、週末にコツコツ進めています。
帆船模型作りについてエピソードはありますか。
毎度思うことですが、遅々として制作が進みません。。1日かけてようやく指先程度の部品が完成したなんてことが日常ですが、気長に焦らず丁寧に進めていくと、いつの間にか思い描いていた帆船の姿になるのがとても楽しいです。特に船体とデッキ上の艤装(ぎそう)が完成してようやくマストが立つ瞬間は毎回感慨深いです。そこでようやく半分完成といったところですが。。。

こだわりを教えてください。
船の美しさはやはり船体の流麗(りゅうれい)なラインかと思います。帆船模型では骨組みに薄く細く切り出された木の板を何枚も貼り付けて船体を作成しますが、貼り付けただけでは凹凸が目立ち、きれいな船体になりません。何日も掛けて丁寧にヤスリがけをして美しいカーブを描く船体に仕上げることが自分のこだわりです。
なぜ続けているのですか。
いつまで経っても完成しない模型を続ける理由は見つけるのが難しいですが、やはり作っている間は無心になることができて気持ちが落ち着くことかと思います。また、手順を間違えるとピンセットでもロープが通せなかったりするので、各工程を始める前に数日掛けて入念に手順を頭の中でシミュレートするのですが、それがまた難解なパズルを解くような面白さがあります。完成した帆船は美しく、部屋に飾ることもできます。その美しい姿を眺めるのも楽しみの一つです。

これまでに辞めてしまった余暇はありますか。
ギターです。ある程度は練習しましたが、昔から演奏しているヴァイオリンのようには自由にならず、ある程度のところで諦めてしまいました。
小中学生のころ、夢中だったものは何ですか。
中学生の頃は吹奏楽部で休日は朝から晩まで部活動漬けでした。それでも皆と過ごす時間がとても楽しくて全く苦に思ったことはありませんでした。
子どものころは、どんな子どもでしたか。
あまり積極的に人前に出る性格ではなかったと記憶しています。
コアラさんにとって余暇とは。
自分の成長や知識の広がりを感じられる楽しい時間です。どんな趣味でも始めてみると、最初はできなかったことができるようになったり、知らないことを学ぶことができたり、自身の成長を感じることができると思います。

今後の目標ややってみたいことはありますか。
瓶の中に帆船を作る「ボトルシップ」に挑戦してみたいと思っています。帆船模型の中でも格段に難易度が高い趣味になりますが、空き瓶、木切れ、糸、爪楊枝くらいの材料で始められる趣味なので、いつか機会をみて始めてみたいと考えています。
子どもたちへのメッセージをお願いします。
大人になると自分の成長が感じられることが少しずつ少なくなってくると思いますが、そういうときは思い切って新しい趣味を始めてみて下さい。新しい趣味は最初は大変ですが、必ずあなたのスキルや知識、人とのつながりを広げてくれるものになると思います。
現在はどんなお仕事をされていますか。
電子楽器に搭載される音色や伴奏パターンなどを制作しています。