会話型ゲーム

余暇No.0019

K.Iさんの場合

マーダーミステリー、TRPGなどのゲームで遊びます。複数人で予定を合わせて金曜日の夜や休日に遊びます。オンライン(Discord)で行うことが多いですが、対面で実施することもできます。 マーダーミステリーは既に作られているキャラクター、シナリオを基にプレイします。プレイヤーはそれぞれ自分の担当するキャラクターのハンドアウト(キャラクターの情報が書かれたファイル)と共通情報を読み、そのキャラクターになりきります。そして他のプレイヤーと会話をしながら自分に与えられた目標を達成するようにプレイします。多くのシナリオでは殺人事件が起こり、その犯人を推理することが主な目標になりますが、各キャラクターには隠さなければならないことや、達成しなければならない条件があり、如何にそれらを達成するかがゲームの重要な要素になります。 TRPGは各プレイヤーが自分でキャラクターを作り、ある程度作られたシナリオを基にプレイします。プレイヤーはまずキャラクターの設定(名前、職業、ステータス、スキルなど)を作り、そのキャラクターになりきります。そしてゲームを管理・進行するゲームマスターの裁量でシナリオを柔軟に変化させながら、他プレイヤーと協力・対戦してストーリーを進めます。プレイの途中では様々な場面でサイコロを振ってその出目で分岐が発生するため、同じシナリオでも完全に同じストーリーにならないことが特徴です。 これらのゲームはどちらもプレイヤーがどのようにプレイするかによって大きく異なる内容になるため、自分たちでストーリーを紡ぎだす感覚を楽しむことができ、ゲームのキャラクターになったような気分を味わうことができます。

いつからはじめましたか。

社会人になってから(半年前から)。

はじめたきっかけを教えてください。

元々興味はありましたが、一緒にやる仲間がいなくてできませんでした。社会人になってから、同じように「興味はあるが一緒にやる人がいない」という状態の人と繋がり、実際にプレイするようになりました。

どのくらいのペースで実施していますか。

月に1~2回程度。

会話型ゲームに関するエピソードはありますか。

マーダーミステリーで犯人役をプレイしたときに、議論を誘導して自分が犯人だとばれずにゲームをクリアした時は爽快感がありました。嘘をついて人を騙(だま)すことは日常生活ではあまり良くないため、この快感を味わうことができるのはゲームならではだと感じます。また、ゲームが終わった後の感想戦も非常に面白く、各プレイヤーがどんな意図で行動していたのかなど答え合わせをしながら、別のストーリーの可能性などを考えることも楽しいと感じます。そして感動的なシナリオをプレイすると、キャラクターになりきっている分没入感が高く、思わず泣いてしまうようなこともあります。

こだわりを教えてください。

自分がプレイヤーの時は、できるだけキャラクターになりきるように声や口調を作って演技をします(演技がうまいというわけではありませんが…)。また自分がゲームマスターの時には、十分に真相にたどり着けるかを良く吟味(ぎんみ)し、明らかにトリックがおかしいなど納得感の薄いシナリオは選ばないようにしています。その上で、ゲームが拮抗(きっこう)し全プレイヤーが楽しくプレイできるように配役を決めたり、情報のコントロールを行います。

なぜ続けているのですか。

物事を捉える視点を増やすためだと思います。作られたキャラクターや自分が作ったキャラクターを演じることで、自分以外の物の見方や考え方を追体験することができ、自分の中に新たな視点が形成されます。この自分の中の視点が多いほど人生が豊かになれるような気がしています。また人との会話が多く、自分がどんな発言をすると相手がどんな印象を持つかなどをよく考えるため、コミュニケーション能力の向上にも効果があると思います。

これまでに辞めてしまった余暇はありますか。

作曲です。コロナ禍の外出禁止期間に作曲スキルを身につけようとして、毎日1時間で短いフレーズを作るというのをやり始めましたが、1週間でやめてしまいました。自分一人で完結することや締め切りのないことは継続のモチベーションを維持するのが難しく、なんだかんだ理由をつけてやらなくなってしまいました。同様の理由で日記も1か月以上つけられた試しがありません…。

小中学生のころ、夢中だったものは何ですか。

カードゲームやビデオゲームにはまっていました。カードゲームは遊戯王やデュエルマスターズをメインにカードを集めたり、デッキを組んで友人と対戦したりしていました。多いときで週に3~4回は友人と集まって遊んでいました。ビデオゲームはニンテンドーDSやWiiなどの機種で遊んでいました。小学校高学年の頃はマリオカートやマリオパーティといったゲーム、中学生になってからはポケットモンスターにはまり、友人と対戦したり情報を調べて勉強したりしていました。いずれもどうやってゲームに勝つか、またどうやって面白く勝つかを意識してやっていました。

子どものころは、どんな子どもでしたか。

遊び心のあるタイプだったと思います。同じゲームでもどうやって楽しむか、別の遊び方ができないかなどを考えて提案していました。人前に積極的に出て目立つようなタイプではありませんでしたが、人前で何かを発表をする機会には必ず一笑い取ってやろうと思っていました(その結果しっかり滑ることも多いですが)。また天邪鬼(あまのじゃく)な性格でもあったと思います。「これが良い」と言われたら逆張りしたくなりますし、決められたルールがあった場合にはそれをかいくぐる方法をすぐに考えようとしたりしていました。

K.I.さんにとって余暇とは。

自分の生活にリズムを与えてくれる目印みたいなものだと思います。「今週末はこのメンバーで遊ぶからそれに向けて頑張ろう」とか「来月は少し遊びの予定が多いから今月は少し休もう」とか、余暇で行う活動を基準に自分の生活リズムを整えるようなことを考えています。これがなければ漫然(まんぜん)と過ごしてしまい、結局何もしない休日を過ごしてしまうと思います。

今後の目標ややってみたいことはありますか。

会話型ゲームも始めてからまだ半年ですし、これから継続して、もっと楽しい経験を増やしていきたいです。それとは別に、自分で何かを創作して人に楽しんでもらうようなこともできたら良いと思っています。最近はマーダーミステリーのシナリオを自分で作って、会社の同期にプレイしてもらうようなことができたら良いなと思っています。

子どもたちへのメッセージをお願いします。

どんなに下らないことでも良いので、自分が楽しめることをたくさん経験すると良いと思います。最近はYouTubeなどで手軽にコンテンツに触れることができますが、ただ何かを受け取るだけではなく自分で行動することを楽しんでみてください(動画で見たことを自分もやってみるなど)。

現在はどんなお仕事をされていますか。

人の心や気持ちを調べて楽器やサービスに活かしています。

この余暇に興味が湧いたら