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古物蒐集(こぶつしゅうしゅう)
古い物を集める事です。古い物と言っても絵画や陶器のような希少価値の高い美術品や工芸品ではなく、役目を終えて捨てられてしまうような物や、大衆からは“価値が無い”と思われているような物を集めることが好きです。普通だったら捨てられてしまうような物の中にも見た目が美しい物や、こだわりを持って作られた物、作られた背景・使われてきたストーリーに心を打たれるような物がたくさんあります。 私が蒐集している物の一部を列挙してみます。戦前の物は「駅弁の掛け紙」「薬の包装紙」「アイスクリームのゴミ」などです。戦後昭和の物は「新幹線の座席」「空き缶」「空き瓶」「調味料のゴミ」などです。平成初期の物は「お店に置く販促用の人型等身大パネル」「バスの電光掲示板」「日焼けした食品サンプル」等です。 古い物の集め方は様々ですが、オークションサイト、骨董市や骨董品店等で気に入ったものを購入することが多いです。もしくは、まるでゴミ拾いのように山や林の中に不法投棄された古い空き缶やお菓子の包装を拾ってくることもあります。拾ってきた物は洗ってから部屋に飾ります(洗わないこともあります)。 集めている物について調べてもピンポイントで資料や情報が無い事が多いので、いつ作られた物なのか明確にならない事ばかりです。そんな時は企業名やロゴの変遷、デザイン、その他の様々な情報から多角的に時代を推定する事もこの趣味の醍醐味です。また、せっかく集めている物を一人だけで楽しむのでは少し勿体ないので、友人に見せたりSNSに掲載して楽しんでいます。誰も反応してくれない事もありますが。