古い物を探してときどき買うこと

余暇No.0003

貯水池さんの場合

インターネットオークションや骨董屋で古い物を探してときどき買っています。仕事が終わった後や、休日の空いた時間に、古い物をあてもなく探しています。主に、骨董屋やリサイクルショップを訪問したり、インターネットオークションであれこれと検索したりすることが多いです。具体的に欲しいものがあって探しているということでもなく、「良いな」「素敵だな」と思う物との出会いを楽しんでいます。

いつからはじめましたか。

社会人になってから。

はじめたきっかけを教えてください。

・就職を期に引っ越したエリアに、リサイクルショップや骨董屋が複数ありました。それらのお店にときどき行くようになったことがきっかけで、古い物を探す習慣がついたように思います。
・就職後、古物集めに興味のある友人ができたことも、大きく影響していそうです。

入手した物品1:古い化粧品の広告用横断幕

どのくらいのペースで実施していますか。

時間があって気が向いたときに、お店巡りやインターネットオークションの閲覧をしています。気に入ったものが見つかって実際に購入に至るのは、月に2~3回程度かと思います。

「古いもの探し」に関するエピソードはありますか。

悔しかったこと
・インターネットオークションの入札合戦で競り負けて、欲しいと思ったものを競り負けたとき。
・お店に展示してある商品(古い靴屋さんの看板)が、目を離した隙に他のお客さんに買われて行ったとき。
辛いこと
・物が延々と増えていき、場所をとる。

入手した物品2:古いデジタル置時計(ラジオつき)

こだわりを教えてください。

ただ単に古い物であれば良いということではなく、「当時を生きた人たちの思想や価値観、生活の様子などが伝わってくること」「その物をきっかけとして、当時の文化や社会について色々と想像できること」が大事だと思っています。そして、そのような物との出会いを求めています。美術的・歴史的に価値があるかどうかは、私にはあまり重要ではありません。

なぜ続けているのですか。

お店に行ったりインターネットオークションで調べたりするたびに、それまで出会っていなかった物と遭遇します。行く店や閲覧するWebページは決まったものが多いのですが、そこに並んでいるラインナップは時々刻々と変わるので、面白さや新鮮さが持続しやすいのかもしれません。ただ、続けたくて続けているという意識はあまりないです。

入手した物品3:古いお店の粗品マッチ

これまでに辞めてしまった余暇はありますか。

鉄道写真の撮影
・熱意を持って取り組んでいる人たちの雰囲気にあまり馴染めなかった。
・あるとき、「カメラを触ること自体が好きなのであって、撮影対象が必ずしも鉄道である必要はないのかも?」と感じた。

小中学生のころ、夢中だったものは何ですか。

アニメ視聴や、アニメに関連する音楽(主題歌やサウンドトラック)をひたすら聴くことです。特に熱中していたのは「エヴァンゲリオン」シリーズです。既存シリーズに熱中していたタイミングで、運よく新劇場版シリーズが始まり、好きなキャラクター(アスカ)のことを四六時中考えていました。携帯電話や携帯ゲーム機などをアスカ仕様にラッピングすることなどもしていました。

子どものころは、どんな子どもでしたか。

・何かをとりまとめることや、全体を俯瞰(ふかん)することをよくやっていた気がします(学級委員長など)。
・交友関係は広かったと思いますが、それぞれの友人とどの程度仲が良かったのかは意外と思い出せません。広く浅く人付き合いをしていたのかもしれません。
・現在と比較すると、子どものころは「自分の好きな物」を前面に押し出すことはあまりしていなかったかもしれません。理解してくれそうな人に対しては積極的に自己開示(じこかいじ)していましたが……(例えば、アニメが好きだということを公言できる雰囲気ではない時期もありました)。

貯水池さんにとって余暇とは。

新鮮な気持ちになれる、ある興味がまた別の新たな興味を生む、他人の価値観や思想に触れることができる、人類の長い歴史·文化の中で自分が生きていることを実感する。

入手した物品4:廃止された駅で使われていた時計

今後の目標ややってみたいことはありますか。

趣味の仲間と一緒に、各々のコレクションや思い出の品などを集めた場所を作ってみたいです。価値観の部分で共感し合える人や、面白いことをやっている人、そのほか何らか素敵だと思える部分がある人たちと、時間や空間を共有することに憧れています(ガレージハウス?ガレージカフェ?のような空間を作ってみたい)。

子どもたちへのメッセージをお願いします。

何かを楽しむにあたって、熱意・熱量が大きいことが必ずしも素晴らしいということではないと思います。また振り返ってみると、心の底から誰かと共感し合えることは、これまでの人生の中で意外と少なかったようにも思います。人それぞれ考えていることや、人生のペースは違うと思うので、気楽に行くのがいいと思います。

ただ、気楽に行きつつも、自分が面白く思っている対象を積極的に発信することには意義があると思います。発信することによって、「自分が知らないもっと面白い何か」を教えてくれる人に出会える気がしています。

入手した物品5:新幹線の食堂車で使われていたペーパーウェイト

現在はどんなお仕事をされていますか。

社内外の様々な人たちと一緒に、ヤマハがこれまで研究できていなかった領域の探索・開拓をしています。

この余暇に関連するワード

この余暇に興味が湧いたら