ランニング

余暇No.0071

ちーずさんの場合

普段は、家の近くを走っています。家を出て住宅街を抜けると田んぼが広がり、田んぼを過ぎると湖が見えてきます。湖沿いを走り、湖に掛かる橋を渡って折り返し、戻ると約8キロです。夜に走ることが多く、星空や月、湖面に浮かぶ月明かりに感動します。日中に走ることもあり、夜とは異なる光景が楽しむことができます。春から夏にかけての田んぼの青々とした緑の美しさ、夕焼けの美しさに感動します。ランニングを続けるには、とても良い環境です。 大会にも出場しています。ランニングを始めるきっかけとなったリレーマラソン大会では、一人3キロを走りました。当初は3キロが目標で、走れる距離が短かったのですが、大会を目標にして5キロ、次に10キロ、その次はハーフマラソン(21キロ)へと挑戦し、5年目にはフルマラソンに挑戦して無事に完走することができました。走れる距離が短かったこそ、味わえる達成感と喜びがありました。大会は、県内だけでなく県外にも参加しています。初めて参加した県外の大会は、奈良マラソンです。奈良は中学生の修学旅行で初めて訪れ、高校生の頃は何度も訪れた思い出の地でした。次はどこのマラソン大会に出ようかと探すのも、楽しみの一つです。 ランニングの楽しさにハマり始めた頃、準備運動をする時間も惜しく、準備運動をせず家を出てすぐに走り始めていました。しかし、半年が経ったころ、膝に痛みを感じるようになり、走ることを休まなければならなくなりました。短期間で実力以上の速さで走り、まだ筋力が十分でない脚に過剰な負荷を掛け過ぎていたのです。何度かこの経験を繰り返した後、運動前の準備運動の重要性を実感し、今では必ずランニングを始める前に念入りに準備運動を行っています。

いつからはじめましたか

48歳

はじめたきっかけを教えてください

長年の運動不足と体重増加に危機感を抱いていた時、通っていたヨガ教室のインストラクターから、リレーマラソン大会にチームを作って参加するためのメンバーを募集していると聞き、参加することを決めました。このことが、ランニングを始めるきっかけとなりました。

初めて一人で参加した奈良マラソン。建物は東大寺の大仏殿。

どのくらいのペースで実施していますか。

練習は週2日(理想は週3回)。大会は年4回ほど出場。

ランニングについてエピソードはありますか?

マラソン大会の魅力の一つは、沿道からの声援です。ある大会で、前を走っている女性が沿道に立つ人々に「ありがとう!」「ありがとう!」と言っていました。最初は、彼女には応援してくれる友人がたくさんいるのだろうと思いましたが、それにしてもその数が多すぎると感じました。おそらく彼女は、自分を応援している友人に向けてお礼を言っているのではなく、応援に来ているすべての人々に向けて「ありがとう!」と言っているのだと思いました。
そこで、私も彼女のように、沿道からの声援を受けるよりも先に、応援に来てくれていることに感謝の気持ちを込めて「ありがとう!」と言ってみました。すると、沿道の方々は嬉しそうな表情で「頑張って!」と声援を返してくれました。先に「ありがとう」の言葉をかけることで、さらに元気と喜びを得られることに気づき、それ以降は自分から先に「ありがとう」を伝え、通り過ぎる一瞬の間のコミュニケーションを楽しむのも大会の醍醐味だと感じています。

こだわりを教えてください

夜に走るときは、必ず反射材が付いた襷とライトを身につけています。自分の存在を周囲に知らせるためです。これは、夜間に走るランナーとしてのマナーだと考えています。夜に走っていると、他のランナーやウォーキングをしている人、犬の散歩をしている人を見かけますが、その多くが反射材やライトを身につけておらず、非常に危険です。

なぜ続けているのですか?

なんででしょうね?今日は走るのをやめようかな?寒いし、風も強いし、どうしようかな?なんて思う日ももちろんありますが、それでも着替えて準備体操をし、走り出してしまえば、楽しくなり、たとえ何か悩んでいたとしても、走っているうちに問題が解決していなくても「何とかなるなぁ~」と思えてきます。走り終えて家に戻った時には、やっぱり今日走って良かったと思います。週末に走ることが多いので、一週間の良いリセットになっています。

これまでに辞めてしまった余暇はありますか?

弓道です。弓道は中学生の頃に憧れ、高校では弓道部に入部しようと部室の入り口まで行きましたが、入る勇気が持てず、ずっと後悔していました。その後、40歳の頃に弓道教室を見つけ、通うようになりましたが、車で片道1時間かかるため、継続するのは困難でした。それでも、憧れの袴姿で弓を射ることができたので、それだけで満足していたのかもしれません。

小中学生のころ、夢中だったものは何ですか?

漫画が好きで、とくに好きだった作品では、描かれていない世界を空想して楽しんでいました。中学卒業間際に、平安時代を舞台にした中高生向けの小説にハマり、平安時代の文化に興味を持つようになりました。その後、この興味は神社仏閣や奈良への関心へと繋がっていきました。

子どものころは、どんな子どもでしたか?

何か特別な取り柄もない子どもでした。だからこそ、漫画や小説の世界にハマるのが好きだったのかもしれません。

ちーずさんにとって余暇とは

仕事や家事、その他の面倒なことをリセットし、新たな発見と活力をチャージする時間。

今後の目標ややってみたいことはありますか

フルマラソンを5時間30分以内でゴールすることが、今の目標です。また、トレランにもチャレンジしたいと考えています。

子どもたちへのメッセージをお願いします

趣味は、探しているうちはなかなか見つからないものかもしれません。私も長い間、趣味を問われても「○○です」と自信を持って答えられるものがありませんでした。趣味は、人と優劣を比較するものでも、競争するものでもありません。
時には続けることが面倒だったり辛かったりすることもありますが、何故かそれでも好きなんですよね。そう思えるものが趣味なのかもしれません。私はランニングという趣味を持てたことで、これからの人生がより楽しめそうです。

現在はどんなお仕事をされていますか。

ヤマハの製品には他社の特許や技術を使用しているものがあります。その使用料の報告および支払の管理を行っています。

この余暇に興味が湧いたら