推し活
余暇No.0023

まいおさんの場合
平日は推しているアイドルの動画を見たり、ライブ配信やSNSを見たりします。アイドル自身が発信しているものだけでなく、同じように推し活をしているファンの発信を見て共感することもあります。日本でコンサートがあるときはコンサートに行きます。今は浜松に住んでいますが、東京や大阪、福岡のコンサートに行くこともあります("遠征"と呼ばれています)。推しているのが韓国のアイドルなので、韓国語を勉強していた時期もありました。他にもCDやグッズを買って集めたり、韓国の音楽番組の人気投票に参加したりします。
いつからはじめましたか。
3年前から。
はじめたきっかけを教えてください。
すでに推し活をしていた友人から勧められたオーディション番組がきっかけです。厳しい審査を仲間と乗り越えていくストーリーとダンスや歌のクオリティの高さに感動して、応援し始めました。

どのくらいのペースで実施していますか。
動画やSNSは毎日かかさず見ています。コンサートには年に2、3回参加しています。
推し活についてエピソードはありますか。
ほとんど交流のなかった9歳下の後輩と推し仲間になれたことが嬉しかったです。推しの前では年齢は関係なく、どこが素敵かという話題で同い年の友達のように語り合えます。社会人になると新しい友だちを作るだけでも難しいのに、こんなに歳の離れた友達ができてとても楽しいです。
こだわりを教えてください。
いわゆる「推し疲れ」をしないように、マイペースに楽しむことがこだわりです。SNS上には私よりお金も時間もかけて推し活をしている人がたくさんいて、羨ましいなと思ってしまうことがあります。でも今よりお金や時間をかけてしまうと、他の趣味や家族との時間等を我慢することにもつながります。何より楽しい気分になるためにやっていることなので、のめり込みすぎず楽しい気分でできるように気をつけています。
なぜ続けているのですか。
何か目的がある活動ではありません。純粋に楽しいから、応援したいから、ワクワクするから、です。
これまでに辞めてしまった余暇はありますか。
刺繍(ししゅう)。特にマイナスな理由があったわけでなく、楽しかったがある程度やりきったと思うくらいでやらなくなりました。ちょうどそのときに次の趣味である推し活を始めたから、というのもあると思います。
小中学生のころ、夢中だったものは何ですか。
部活に夢中になっていました。小学校の時は水泳部と金管バンド、中学校のときは吹奏楽です。水泳・音楽とそれ自体も大好きでしたが、当時は「みんなとチームになって頑張る」とか「目標に向かって頑張る」ということ自体にとにかく夢中になっていたと思います。
子どものころは、どんな子どもでしたか。
わりと優等生タイプで真面目でした。リーダーになったり舞台に立って目立つことも好きな方だったと思います。
まいおさんにとって余暇とは。
ときめきをもらう時間。
今後の目標ややってみたいことはありますか。
推しの海外公演に参加すること。
子どもたちへのメッセージをお願いします。
大人になると、いろんな自分が自分の中にいます。たとえば「会社員としての私」「妻としての私」「しっかりものの私」などです。そうすると、だんだん「ただの私」でいる時間が短くなってきてしまいます。私にとって、余暇の時間は「ただの私でいられる時間」です。何をしても自由だし、下手でも気にしなくて良いし、すぐやめちゃってもいいし、その時間は自分だけのものです。もし「いろんな私」でいるのに疲れてきたら、余暇活動を探す自由な旅に出てみるのをおすすめします。私も、今の余暇活動が「◯◯な私」になっちゃったとき、きっと次の余暇活動を探すので、もしそこで出会ったら一緒に楽しみましょう。
現在はどんなお仕事をされていますか。
サックスやフルートのような管楽器の開発・設計をしています。